メロディックHRを中心としたレビューページです。


 
 
HEARTLAND


  MOVE ON
City Of Lights
Too Sad To Cry
Hell Or High Water
Hard Hearted Man
Where Do We Go From Here
On Fine Day
Getting Ready
How Was I To Know
Take Me Alive
Redemption(Inst)
Remember Me?
AVALON MICP-10499 日本盤 2005
前作から約3年ぶりの通算9枚目。
今作品ではGRAND ILLUSIONのAnders Rydholmがヴォーカルメロディ作りをサポートし、
ミキシングをTommy Hansenが担当しています。

作品全体としてはサウンドプロダクションのリズム隊部分の音の厚みとキレがあり、今までよりも
さらにダイナミックさが増していて、サウンド自体にメリハリがあるという印象が強いです。
この効果が作品を特徴づける一端を担っていると思います。
いわゆるChris節はもちろん今回も相変わらずですが、過去作品よりは少し印象が薄くなっている
ような気がするのはAndersのサポートによるヴォーカルメロディに多少の変化がみられることと
Chris自身のヴォーカルパフォーマンスもフルスロットル状態でかなりレンジが広いものになって
いることがその要因かと思われます。

オープニングを飾るスピードチューン"City Of Lights"、中盤の核となり今作のハイライトでもある
"Where Do We Go From Here"、エンディングを締めくくる"Remember Me?"など
哀愁メロを基盤としながらもエッジを効かせつつ、サビでの重厚コーラスとで高揚感を演出する
ドライブ感のある佳曲が多いです。
特に"Where Do We Go From Here"はサポートのAndersによる北欧的なメロディエッセンスと
元来の英国風の哀愁メロディが見事に化学反応を起こしたキラーチューン。

今作はインパクトの強かった7thアルバムを高いレベルでさらにクリアしつつも、
作品全体として聴かせる内容となっていることもあってバンドのキャリアとしてもハイライト的な
作品となったのは間違いないでしょうね。

WET ★★★ EDGE ★★★★ POP ★★★★


  COMMUNICATION DOWN
Imagine My Surprise
Man In The Iron Mask
The Best Of Times
Fight The Good Fight
Time And Tide
The Bottom Line

Follow Me
Black & White
Refugee
All Her Own Way
Classical Blast
I Believe
AVALON MICP-10296 日本盤 2002
レーベル側の情報では今までの作品と比較するとかなりハードになっているということで期待と不安で興味津々で待っていた通算8枚目の新作。

事前にESCAPE MUSICのコンピレーション作品で聞いていた"Man In The Iron Mask" の印象から
想像していた通りのサウンドスタイルだったので安心したというのが正直なところでした。
全体的な印象としてはバッキングはスティーヴのギターを中心に
多少ハードでありながらしっかりとクリスのヴォーカルが中心に据えられているサウンドで、
この作品でHEARTLANDのサウンドはある意味しっかりと確立された感がありますね。
それとインストを収録曲の中に含めていることでもHEARTLANDというユニットにおけるスティーブの占める割合が大きくなってきたという感も。

前作では収録曲中の前後半のポイントとなる訴求力のある楽曲が配置され、
それに伴って作品自体一段階レベルが上がったところを聴かせてくれていましたが、
今回の作品では、いわゆる決め曲となるであろうメロディの突出した楽曲がないかわりに収録曲のどれもがコンパクトながら、構成・アレンジに関しては今までよりももう一段レベルがあがったという
印象が強いです。
それに関しては新しいリズム隊による躍動感の演出、全面的に参加のCHANGE OF HEART の
ポール・チャップマンのキーボードサウンドによる適度な味付けによるところが大きいのはもとより、
前作ぐらいから顕著になってきたスティーヴ・モリスのプレイもさらに磨きがかかって、
ギタートーンを絶妙にコントロールしつつも、印象的なフレーズをビシバシと決めてくれていることも大きな要因としてあげることができるのではないでしょうか。
オープニングのバッキングのハモンド風キーボードが印象的なドライブ感のある
"Imagine My Surprise"や、今までにない思わず一緒に歌ってしまいたくなるような
サビメロを聴かせてくれる"The Best Of Times"あたりが特に目立つという感じですが
ファンからすると作品自体に深みがあってHEARTLANDらしい作品という印象が残って満足のいく
仕上がりではないでしょうか。

とはいえ、いつも書くことなのですがクリスの独特の癖のある歌メロは今まで通り何度も登場しますのでそれが許せない人には少しキツイかもしれません(苦笑)。
毎度のことですがこのサウンドプロダクションはすばらしいですね。
前述のスティーヴの絶妙のギタートーンによる表現力もこのプロダクションがあってこそでしょう。
特に大音量で聴くとその良さが実感できると思いますよ。

WET ★★★ EDGE ★★★  POP ★★★★


  AS IT COMES
NO IMAGE Staring Down The Gun
Eyes Open Wide
She Blows Me Away
Willing To Fly
Love Resurrection

Too Good To Be True
Whatever Gets You Through -The Night
One Love
Live To Fight Another Day
The Runaway
You Make Me Smile
Conquer All

Too Good To Be True (guitar -ver)
 
前作のセルフカバー作品から1年余りで届いた通算7枚目の作品。
今回でスティーブ・モリスとのコンビも5作目ということもあってか、かなり作品自体から発散される
雰囲気に確固たる自信がうかがえます。

各楽曲にみなぎるエネルギーとでもいいましょうか、そういうものをすごく感じます。
過去作品と比較するとつぎの3点において特徴があると思います。
 1.サウンドプロダクションの違い
 2.メロディラインのわかりやすさ  
 3.インパクトのある楽曲の収録
サウンドに関しては今までのヴォーカリストとギタリストのプロジェクトという雰囲気からバンドを感じさせるものへと変化しています。このことが楽曲から発散されるエネルギーの違いになって表れているのではないでしょうか。
これはESCAPE MUSICのさまざまなアーティストのプロデュースやTHE DISTANCEでの活動などが良い方向に作用したのではと思っています。
それとスティーブのギターサウンドも楽曲によって微妙に異なる表情をみせています。
作風としては今までの作品と比べると音圧があるということからもハードなものとなっていますが、
キーボードアレンジの効果的な使用もあって全体のバランスがうまくとれていると思います。
サウンドプロダクションとしてはマイナーレーベルの域をはるかに超えた素晴らしい内容になっていると思います。

次にメロディックHRでは生命線ともいえるメロディラインですが、HEARTLANDの場合は
クリスのソウルフルかつ独特な歌いまわしによってメロディラインをなぞるわけですが
これが好き嫌いのわかれるところで、ともすると自分のメロディ癖が楽曲本来の
メロディラインを見えにくくしてしまう感もあったりしました。
今作品では自然にメロディラインがすっ〜と耳に入ってくる楽曲が多いです。
メロディの質から見ると過去作品の路線であることは間違いないのですが一回聴いただけで
メロディラインを覚えてしまうという雰囲気ではなかったのではないでしょうか。
「シンプルイズベスト」な感じがします。このあたりは前作のカバー作品が良かったのかなあなんて勝手に想像してます。そのせいかクリスのパフォーマンスの素晴らしさがダイレクトに伝わってくるような気がします。

最後に収録楽曲についてですが、今回の作品にはリスナーが思わず口ずさむ印象的かつ強力なサビメロをもつ楽曲の存在が大きいですね。過去作品の楽曲はメロディライン自体は良いし、楽曲全体としても聴いているときはとても印象に残るのですがアンセム的なこれがHEARTLANDの代表曲!とでも呼べるものが少ないような感じがしていました。 しかし、"EYES OPEN WIDE" , "CONQUER ALL"に代表される様に一緒に歌える「わかりやすい」メロディックHRの名曲を中心に、バラエティに富んだ楽曲をメロディライン本来の良さを保ちながらリスナーの耳を刺激してくれます。やはりインパクトのある楽曲があると作品全体の印象も変わってきますね。

WET ★★★ EDGE ★★★★  POP ★★★★


  WHEN ANGELS CALL
NO IMAGE Carrie Ann
Knife Edge
Never Never Land
Wide Open

Indian Ground
Try Me
Keeping My Faith Alive
One Night
Voodoo Eyes
When Angels Call
Carved In Store
Make It Tonight

I Count The Days
Only Time Will Tell
VICTOR VICP-60824 日本盤 1999
内容的には過去のHEARTLANDの5作品からと、以前の活動バンドであるVIRGINIA WOLF時代の
作品からのセレクトと、新曲3曲という構成のアコースティックセルフカバー的な作品。

聴きどころシンプルな構成な楽曲を独特の歌いまわしで縫っていくクリスのヴォーカルは
もちろん、パートナーであるスティーブの繊細かつツボを押さえた絶妙のギタープレイでしょうね。
ミキシングもそのあたりを考慮されているような気がしますし。
もともとHEARTLANDはクリスのエモーショナルなヴォーカルが前面にあって、
それが特徴にもなっているわけで楽曲のアレンジが異なるとはいえ
それほどアコースティックっぽい感じがしないんですよね。
キーボードやパーカッション類も使っていることもその一因かもしれません。
そういうこともあって、この作品は"BEST OF HEARTLAND"と呼んでも差し支えない内容では。
入門編としてもオススメしたい作品です。

それとこぼれ話ではないですけどもし購入された方がいらっしゃいましたらブックレットの最終ページ日本盤なら7ページにクレジットがあるんですけどその一番最後にファンクラブの会長さんの名前があります。何と新曲のうちの一曲をプレゼントしてもらっているんです!まさに夢のようなホントの話。以前から当サイトとも交流があるので同じファンとしてもなんか嬉しくなります(笑)。

WET ★★★★ EDGE ★  POP ★★★★★


  MIRACLES BY DESIGN
The Way The Buffalo
Voodoo Eyes
Ready To Recieve
Law Of The Jungle
Don't Say Goodbye
Nothing Left To Lose
Broken Angel
Until The Last Man Falls

One Step At A Time
When Angels Call
Wating For The Big One
The Mighty Fall
Stranger In This City

VICTOR VICP-60331 日本盤 1998
1998年発表の通算5作目。
LOVERBOYのPaul Deanをプロデューサーに迎えた影響か、いままでの作風に
若干アメリカンテイストがちりばめられた雰囲気がします。

音の厚みも増していてぎゅっと音が詰まった中を縫うようにSteveのツボを押さえたギタープレイが
耳に入ってきます。スティーヴのプレイもいままでの渋め路線から一転、かなり手数の多い
ギターワークを披露していることもあって、過去作品の中で一番ロック色の強い作品ではないでしょうか。クリスのシャウト度も高めでライブ映えしそうな楽曲が並んでいます。

内容からみても欧州的な哀愁感とアメリカンなサウンドプロダクションとがうまく融合している高品質な作品に仕上がっています。 ただ、楽曲面から見ると「ノリ」は確かに良いのですが
肝心のヴォーカルメロディを取上げてみるとクリス独特の歌いまわしが悪い方へ出て、
少しわかりにくくなってしまっている所もあるのかなあという感じがします。
サビで勝負する楽曲が少ないという感じなので聴きこまないといけないというのはありますね。

WET ★★★ EDGE ★★★★ POP ★★★


  BRIDGE OF FOOLS
Tommorrow Won't Wait
Castles In The Sands

Where The Pieces Fall
I Will Wait For You
Elena
Front Page News
Only A Heartbeat Away
Not Till Heaven Falls Hardworkingman
Feels Like Magic
Still Got My Feet On The -Ground
Don't Let The Fire Die
These Are The Days(Bonus)
VICTOR VICP-5856 日本盤 1997

前作とは違いレコーディング用にメンバーを揃えて作成された4th。
クリスとスティーヴのコンビネーションもよくなってきたのか、前作と比較すると楽曲が
こなれているというかまとまっている印象を受けます。
そのことはスティーヴのギタープレイのフューチャー度合いも高くなっていることからも
うかがえるのではないでしょうか。

内容的にはミドルテンポながら適度なドライヴ感のある曲が中心のような気がします
(2)(8)(9)(11)など。この作品に関してはキーボードの使い方からか音の作りからか
特にフォリナーっぽい感じがしますね。
この頃の作品からサウンド的にHEARTLAND風というのが確立されてきたのではないかと思います。

WET ★★★ EDGE ★★★ POP ★★★★



  V
The Way The Buffalo
Voodoo Eyes
Ready To Recieve
Law Of The Jungle
Don't Say Goodbye
Nothing Left To Lose
Broken Angel
Until The Last Man Falls
One Step At A Time
When Angels Call

Wating For The Big One
The Mighty Fall
Stranger In This City
APOLLON APCY-8293 日本盤 1995
最初はクリスのソロ作品として制作されていたという3rd。
この作品からパートナーとなったスティーヴ・モリスがヴォーカルパート以外をすべて受け持つという活躍の結果で完成。一曲目のイントロから前作との色合いの違いがわかります。
全体的にブルージーで落ち着いた感じの楽曲が並び、クリスのヴォーカルを中心に据えたものが
多くなっていますのでクリスのヴォーカルが一番堪能できる作品となっているのでは。
ドラムが打ち込みということからもヴォーカル作品的アプローチが色濃い作品です。

それと前述の理由からか結構バックの演奏は控えめですね。
ただ、収録されている楽曲それぞれの雰囲気が似ていてメロディが印象に残りにくいため
作品全体もぼやけた印象になってしまうのが残念なところ。
贅沢ですけどメロディラインにもう少し劇的さと哀愁を求めてしまいます。
とはいえ、(6)後半のギターソロと(10)のギターの枯れ具合なんかは聴きどころです。

WET ★★★★ EDGE ★★ POP ★★★


  WIDE OPEN
Give Me A Reason
Whenever You Want Me
Wide Open
Loding To Love
Indian Ground
When I'm With You

A Town Called Pride
Running On Empty
Try Me
Burning The Bridges

Turning My Heart Right Over
All Or Nothing
Keeping The Faith Alive
LONG ISLAND LIR00022 輸入盤 1994
1stから3年ぶりの2nd。
1st発表後8トラックで録り溜めていたデモ音源が元ネタになっていますが、
完成度もいいのでビックリ。
はじめてこれを聞いた時には次から次へと繰り出されるフックのあるメロディと上手いヴォーカルに思わず唸りましたね。Mr.BIGのエリック・マーティンを彷彿とさせるクリスのエモーショナルなヴォーカルに引き込まれました。エリックよりはよい意味でのアクの強さも特徴という感じもしますけど(笑)。
でもこの頃はまだまだ素直な感じのヴォーカルです。

このアルバムは旧友のゲイリー・シャープがコンポーザーとして協力しています。
サウンドの方向性としてはギターの音色やキーボードの使い方などはアメリカンな感じを醸し出すものですがTHE DISTANCEのようにストレートなハードロックといった印象は少なくて
やはりメロディ重視のポップな雰囲気の楽曲が並んでいます。
個人的にはソウルフルなヴォーカルが生きるバラード系ナンバーの(5)(6)(13)なんかが
オススメです。

WET ★★★ EDGE ★★ POP ★★★★

 



 





 
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